人生に深みを与えるもの

昨日の美の巨人たちは
ルノワール「浴女たち」でした。

キャンバスを白く塗り
バックライトを
当てているかのようにしているんですね。

通常の油絵のように厚塗りして
下地を隠していくのではなく

油絵具を水彩画のように薄く塗り
何層にも重ねて
深みのある色を出していく。

人も同じですよね。

人は本来
光を放っている。

その人独自の光を放っている。

その上に
何層もの経験という層を重ね
その人物に深みを与える。

しかし
大抵人は
過去を消し去ろうと
厚く絵の具を塗りたくります。

それは
どこか重たく感じるし
上辺だけのようにも感じてしまう。

中には
素晴らしいものが隠されているのに
ただのハリボテのように見えてしまう。

様々な経験の隅々にまで
光を当て
全ての色を浸透させてみる。

全ての経験を
自分の経験であると認めてみる。

そこには
誰にも真似の出来ない
自分だけの色が出る。

全ての経験が活かされてこそ
あなたらしい色が出る。

分厚い層に囲まれた時代を
必死に戦い続けた芸術家。

リュウマチに苦しみ
筆さえ満足に握ることが出来なかった。

それさえも
自分であると認めて
自分らしい本物の技法を手に入れたんですね。

ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。

是非読んだ感想をお問い合わせにてお送りください。


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