絶望させないためについた嘘

何かを言い切るとき。

それは
こうありたい、
という思いの強さが現れている。

思いが強ければ強いほど、
言葉は断定的になり、
声ははっきりとして大きくなる。

だけど、
思いが明確になればなるほど、
事実とは違うことも、
また明確になってくる。

できることなら、
そんなことは認めたくない。

全てを覆い隠したままにしておきたい。

だって、
人生を懸けて、
そのために生きてきたのだから。

今更、
気付いたって、もう遅い。

この思いは一体どうすればいいの。

でもそれは、
自分を絶望させないためについた嘘。

思いが実現するまでの
タイムラグを埋めるための嘘。

だからその嘘は
いつかは見破られる。

あなたが、
どんなに頑張って隠そうとしても、
白日の下にさらされてしまう。

いきなり嘘だと言われたって、
そんなことは
到底受け入れられないかもしれない。

たとえ本当であっても、
馴染みむまでに時間はかかるかもしれない。

だから、急ぐ必要なんてない。

時には、
心地良い場所に戻ったって構わない。

ただ、
ここはもう、
自分のいるべき場所
ではないことだけは知っている。

何かを言い切ったとき。

その余韻を
意識的に味わってみる。

そこには
あなたが気づきたい、
本当の思いの香りがするのかもしれない。

ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。

是非読んだ感想をお問い合わせにてお送りください。


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