「ボーン・レガシー」
レンタルして見ました。
ん〜、微妙。
ボーン・シリーズの
キレとか独特の雰囲気を
期待していたんですけど、
普通のスパイ・アクション映画って感じでしたね。
まあ、普通に面白いんですけどね。
主人公もあまりパッとしなかったし、
キャラがわかりづらかった・・・
ボーン・シリーズ3部作とは、
監督が変わってしまったんですね。
これなら
ちょっと前にこれまたレンタルした、
「キラー・エリート」
の方が面白かったです。
こちらもアクション映画なんですけど、
ちょい役で出演していたロバート・デ・ニーロが、
ちょい悪おやじって感じでカッコ良かったです。
映画の中の役回り的には、
中途半端だし、
敵には捕まるし、
後半は主人公の恋人の警護役になっちゃうし、
なんだかなぁって役なんですけど、
ロバート・デニーロが演じると渋いんですよね。
ロバート・デニーロといえば、
名優で
さまざまな映画に出演していますよね。
あらゆる役を、
体型を変えたり、
毛髪を抜いたりして、
完璧にこなしてしまいます。
でも、
僕が好きなロバート・デニーロの役は、
ごく普通の役なんですよね。
特に
「ミッドナイト・ラン」
の賞金稼ぎの役が好きなんです。
どこにでもいそうなダサいおじさんで、
一生懸命なんだけど、
どこかコミカルで、
でもやる時はやる、みたいな役です。
それを自然とさらっと演じてしまうんですよね。
そこが名優だなって思ってしまうんです。
難しい役を
演じきってしまうのも名優ですが、
それでは、
いかにもって感じがしちゃいますからね。
でも普通の役を、
違和感を感じさせず、
印象的に演じるのが、
本当の名優なのかなって思うんです。
普通の役を、
普通の人が普通に演じると、
わざとらしく感じちゃいますからね。
それは、
なんの特徴もない人生を、
誇張して演じてしまうからなんですね。
それって人生も同じだと思うんです。
ドラマチックな人生は
ただ送るだけでドラマチックなんですよね。
でも、
普通の人生は
何もしなければ普通の人生のままなんです。
当たり前ですけど。
だから普通の人生を、
十分に生ききるというのは、
とっても難しいんですよね。
それこそ、
ピンキリですから。
自分らしくない人生を
演じたって良いわけです。
どんな風に演じても良いんだと、
あなたに任されているんですよね。
僕の人生は
つまらない人生でした。
つまらない人生を演じていました。
だけど、
自分が演じている舞台装置を知った時、
スポットライトを浴びていることを知り、
観客がいることを知ったとき、
ただわけもわからず
演じさせられていたことを知りました。
今必要なのは、
意識的に自然に生きること。
無理して
自然にしろという意味じゃないですよ。
自分を理解し、
この世界を理解し、
有り様をそのままに生きてみる。
自分には無いもので生きるのではなく、
自分の中にあるもので生きていく。
普通の役であればあるほど、
自分の中にあるもので演じることができます。
その演じる役の中から、
自分らしさが染み出し、
その役の本物らしさが増すんですよね。
だからこそ、
多くの人が
普通のありきたりな人生を選んできて、
チャレンジしようとしているんです。
誰もが、
自分の人生を
生ききることのできる名優の資質を持って、
この世界にやって来ているのです。
地味な人生のほうが、
本当のその人らしさが現れる?
ここまで
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