人生はワインディングロード

確か
中学生の時

寄せ書きのように
自分の思ったことを一文づつ載せる
ということがあり

「彼は
軽快にワインディングロードを
駆け抜けていった」

と書いたことがありました。

なんて書いたら良いか
分からなくて
ふと頭に浮かんだフレーズを
書いたんですね。

その時は
自分でも
何書いているんだろって
思ったんですけど

他に書くこともないし
真面目に書くのも照れくさいし

でも
振り返ってみると
結構
言い得て妙だったなと思います。

理想の生き方を
聞かれたとしたら

バイクで
ワインディングロードを
駆け抜けていくように生きてみたい
と今なら答えるからです。

幾重にも重なりあった上りカーブを
軽快なスピードで
駆け抜けていく。

ちょっと
緊張感を持ちながら
対向車に気をつけつつ
風を存分に感じながら。

木漏れ日の明暗
エンジン音のこだま

時に
意識的に
攻めてみたり

時に
バイクが走るがままに
まかせてみたり

ただ
走りたいから
走る。

内から
湧き上がるパワーに
身体の動きを合わせて

バイクと一体となり
道路と一体となり
風景と一体となる。

凸凹した道でも
クネクネした道でも

僕は
僕のスピードで
気持よく
駆け抜けていく。

誰かとの競争では
味わえない爽快感。

休憩しようと
ドライブインに入ると
そこでは
様々な場所から集まった
様々な人達が
各々の時間を好きなように過ごしている。

僕は一人
離れた場所に佇みながら
人々の人生に
思いを巡らせてみる。

人生を
軽快に駆け抜けていく様子を
想像してみる。

どんな
素晴らしい
風景に出会える峠道を
走っているのだろうかと。

人々は
思い思いに過ごし
思い思いの方向へと去っていく。

この場所で
出会うためだけの贅沢な一時。

一瞬一瞬の
生きることの喜び。

緊張感を持って
心をワクワクさせて
その先を夢見ながら
新しい出会いに心を踊らせて

僕はまた
バイクを走らせる。

ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。

是非読んだ感想をお問い合わせにてお送りください。


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