メッセージ

父親が
胆管癌だとわかる前、
ある人に父親との関係を
チャネリングしてもらったことがあります。

父親がエイで、
僕はその背中に乗っているというものでした。

内容は
すっかり忘れてしまったんですけど、
一つだけ覚えていることがあります。

それは、
その父親であるエイから
僕へのメッセージです。

「俺に構わず、先に行け」

それがメッセージでした。

父親は、
無口な人でした。

正直、
いつも何を考えているのか
わからないところがあって、
一人で行動するタイプ人でした。

僕自身も
確かにそういうところはあるので、
似てるっちゃあ、
似てるんですけどね。

普段から
あまり話をすることもなかったし、
お酒を飲んだ時は、
饒舌になって仕事のことは
話してましたけど、
そもそも酒を飲んでいる時点で、
話を聞く気になれなかったんですよね。

まあ、
そんな父親だったので、
そのメッセージを聞いた時も、
あ、そうなんだ〜、
くらいのものでした。

一応、
自分の親子関係って
どんなもんなんだろうと思って
聞いてみたんですけど、
あまりピンとはきませんでしたね。

その後、
そのことは
すっかり忘れていました。

それから
何年も立たない内に、
癌が見つかったわけです。

しかも、
手術では取れず、
今すぐではないけど、
近い将来にはいずれ、
という状態になってしまったんですよね。

父親には、
最後まで
病状を詳細には伝えていませんでした。

最後まで、
希望を持っていてほしかったからです。

だから
僕自身も、
あまり込み入った話をせずにいました。

普段と変わらない態度で
いようと思っていました。

わりと冷静に
いられたのではないかと思います。

それは、
あのメッセージがあったからです。

「俺に構わず、先に行け」

この時のための
メッセージだったんだなと。

不安に襲われるたびに、
このメッセージを思い出しました。

すると
胸のつかえが取れて、
軽くなるんですよね。

僕はいつだって
僕自身がやるべきことを
やるだけなんだなぁと。

自分の軸がしっかりしてくるんですね。

父親らしい、
シンプルで
ストレートに響くメッセージです。

人から人へ
伝えていくものって、
目に見えるものだけでは、
ないんですよね。

そして、
それがどんな形であっても、
その奥には大切なメッセージが
秘められているんだなぁと。

表向きの形も
もちろん大事ですけどね。

メッセージは
いろいろな場所に散りばめられているし、
求めれば、
ちゃんと届けられるものなんですよね。

ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。

是非読んだ感想をお問い合わせにてお送りください。


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