「プロジェクトGT−R 常識はずれの仕事術」
元日産GT−R開発責任者である
水野和敏さんの著書です。
この本には
主にGT−Rの開発の過程が
書いてあるのですが
水野さんは
全く新しい方法で
GT−Rを開発しようとしたんですね。
今ある
組織も
車に対する考え方も
何もかも変えたわけです。
その中で
何が一番大事だったのか。
それは
シーンを想像することだそうです。
GT−Rは
あらゆる路面をスポーツフィールドに変える
マルチパフォーマンススーパーカーという
コンセプトだそうなんですが
そのシーンを
思い浮かべながら開発できるか
そこに全てがかかっていたわけです。
エンジン屋は
ただ最高のエンジンを開発すればいい
ミッション屋は
ただ最高のミッションを開発すればいい
ではないわけです。
そのシーンのイメージから
落とし込んだエンジンやミッションでなければ
GT−R にとっては
役に立たないものになってしまいます。
今ある
最高のエンジンと
最高のミッションを
組み合わせれば
理想のGT−Rが出来上がるわけではありません。
それでは
エンジンやミッションのための
GT−Rになってしまいます。
そうではなく
あくまでも
最高の走りをするGT−Rのイメージための
最高のピースにならなくてはならない。
僕は
瞬間瞬間に生きるとは
今やっている個別のことに集中することだと
理解してしました。
エンジン屋なら
今眼の前のエンジンの開発に集中することだと。
でも
本当に大事なのは
理想のシーンをイメージし
その為に今やるべきことを感じ取ることなんですよね。
そうやって初めて
シーンの中のGT−Rのためのエンジンやミッションを
理解することができる。
それがまさしく
瞬間瞬間に生きるということなんですね。
そのイメージから
落とし込んだエンジン、ミッションだからこそ
完璧に連動して一本の線として繋がる。
まずはイメージすること
はっきりと
イメージすることが出来れば
自ずと今何をすれば良いのかが分かるんですね。
とは言え
人は必ず何らかの
イメージを思い浮かべ生きているわけで
まずは自分が何をイメージしているのか
確認してみる必要があるのかもしれません。
ここまで
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