須坂市の動物園で、
三度もペンギンが、
脱走したというニュースがありました。
例年、
ペンギンの雛は1羽ぐらいだったのが、
今年は4羽も生まれたそうです。
その内の1羽は、
二週間ほど遅れて生まれたそうなんですが、
その雛が、
二度目、三度目の脱走をしたのです。
雛たちの
餌を食べる様子を観察していると、
他の3羽が食べてしまい、
その雛だけが、
餌をほとんど食べられない状態だったそうです。
そんな中、
雛たちがはしゃいでいるときに、
偶然、
一度目の脱走が起きたのかもしれません。
他の3羽にとっては、
ただ檻の外へ出ただけかもしれませんが、
その雛は、
可能性を知ったわけですね。
檻の外に出れば、
餌を食べることができる。
外に出れば、
生き延びることができる。
大人のペンギン達も含め、
皆、動物園の暮らしに、
慣らされてしまっています。
檻の外に、
自由な世界が広がっていることにすら、
興味が無くなってしまっている。
檻の中にいれば、
餌に不自由しませんからね。
だけど、
その脱走したペンギンは、
餌(自由)を求めていた。
外の世界を知った時、
自分の能力を知った時、
嬉しかったでしょうね。
限界を突破できたのですから。
その限界は、
実は自分で勝手に作っていたんだと。
その雛は檻の中で、
餌が無いという状態を味わい、
食べることが出来ず体も小さかった。
そのおかげで、
柵を飛び越えることができる
気概と身軽さを手に入れました。
無いという状態は、
足りないという渇望を生むと同時に、
何も持たない軽やかさをもたらしたのです。
ここまで
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