もうすぐオリンピックですね。
ということで、
自分の気持ちをちょっとでも盛り上げるために、
「メダリストの言葉はなぜ心に響くのか?」
という本を読んでみました。
歴代のオリンピック選手たちが語った言葉を、
集めた本なんですけど、
それは、
競技直後の言葉であったり、
競技に臨む意気込みであったり、
競技を振り返っての言葉であったりします。
競技前の言葉は、
当然、
自分は絶対に勝つんだ、勝負するんだ、
という強い意思が言葉にも現れてくるんですけど、
競技直後の言葉は、
開放された後のほっとしたような、
焦点が定まっていないような言葉になるんですよね。
本人が言おうと思っていることとは、
ちょっとズレているというか。
そのズレが面白いんですけどね。
究極のプレッシャーの中で戦い、
そして、勝った、負けた。
爆発した感情の後にくる、
無防備になった心の奥の言葉が
何のフィルターもかからずに出てくる。
言葉の一個一個が、
生の感情を捉えた、
凝縮された塊のようで、
普段、
僕達がうかがい知ることのできない、
自分の中の生の感情と結びつく。
彼らは、
特別な能力を備えていて、
その力を存分に発揮できる舞台にいて、
僕達よりも、
自分の生の感情に接する機会が多いはず。
でも、
その感情を言葉にすると、
ちょっと間抜けな感じになってしまう。
しかし、
競技が終わった、
あの凝縮された瞬間の感情に乗せると、
僕達の感情と共鳴し融け合って、
それが導管のような役割を果たし、
言葉を心の奥まで届けてくれるのかもしれません。
今、
本として読んでみても、
その時の感情と共に、
その言葉が響いてくるような感じがします。
今回のオリンピックは、
競技はもちろんですが、
競技直後の「言葉」に注目してみたいです。
ここまで
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