「がんのセルフ・コントロール
サイモントン療法の理論と実際」
という本を読んでいます。
著者は
がん治療をしていく中で
実は
患者自身の果たす役割が
大きいんじゃないかと気づくんですね。
がんと診断を受けて
意気消沈して諦めてしまう人の中には
早く亡くなってしまう人がいる。
しかし
治ると希望を持ち続ける人の中には
がんが消えてしまった人もいる。
また
投与する薬に対する信用度も
重要だそうです。
新開発された
非常に良く効く薬だと聞かされた患者は
良好な結果になるそうです。
しかし
その薬は実は
大した効果はないと分かったとたん
がんが再発して
亡くなってしまった人もいるそうなんですね。
病は気からと言われますが
本当にそうなのかもしれないと思います。
本の中では
痛みに関する実験についても
書かれています。
ある患者にはモルヒネを
もう一方の患者には代用薬を
それぞれ与えます。
モルヒネを与えた患者は52%
代用薬の患者は40%の人が
痛みが止まったそうです。
代用薬でも
モルヒネの7,8割の効果が
あったそうなんですね。
さらに
痛みが激しい患者ほど
偽薬効果がより強く表れたそうです。
これは
何を意味するのか。
痛みが強く出るということは
その人が
強い観念を持っているということかもしれません。
観念が
強ければ強いほど痛みが増していく。
自らが
痛みを作り出してしまっているのかもしれない。
何かを信じ込みやすい
性質を持っているのかもしれない。
代用薬を
まるで本物の薬であるかのように信じ込めた結果
効果が表れたのかもしれません。
実は
強く反応が表れているものほど
変えやすいのかもしれません。
そして
鈍痛のように表れるものは
人生のテーマに
関わるものなのかもしれませんね。
ひどく痛みはしないが
人生を通じて
方向性を決める時に関わってくるようなもの
可能性の幅を狭める要素。
いずれにせよ
痛みには意味はある。
その痛みが強烈であればあるほど
今対処しなければならないし
今対処できるのだということなんだと思います。
ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。
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