クルマを
アクセル全開で走らせていたけれど
呆気無く
ぬかるみにハマってしまった
走り始めたら
ずっと
走り続けられるものだと思っていた
タイヤが空回りする
前に進むことができない
諦めて
エンジンを止めてみる
そこは
森の中だった
鳥たちのさえずりが聞こえている
クルマから降りて
しばらく辺りを散策してみる
澄んだ空気の中で
心も体も落ち着いていく
僕は何を焦っていたんだろう
こんな風に
静かな時を過ごすのも悪くない
いや
むしろ求めていたのかも
クルマに戻ってみると
道は乾いていた
僕は走りだす
今度は
ゆっくりと回りの景色を楽しみながら
木漏れ日の中を走り抜けていく
ここまで
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