真っ暗闇の世界に放り込まれて
ただただ泣き叫ぶしかなかった。
助けて
助けて
どんなに泣いても
どんなに叫んでも
何も見えない
何も聞こえない。
でも
ずっと
握りしめてくれている手があった。
どんなにはね除けても
私と世界とを繋いでくれる手が
いつでも握り締めていてくれた。
やがて泣き疲れたとき
静寂の世界がそこにはあった。
その世界で私は
描きたいように描き
奏でたいように奏で
物語を作った。
優しい手が
私の世界と外の世界とを
繋いでくれた。
同時に存在する
二つの別々の世界。
その世界のことを伝えたくて
私はここにいる。
その世界は
誰の中にも存在している。
私の世界と外の世界。
二つの世界が重なりあった時
本当の世界の姿が浮かび上がる。
ずっと
握りしめていてくれた優しい手が
それを教えてくれた。
ここまで
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