『ノーマ・レイ』過去を変えるために

映画「ノーマ・レイ」

アメリカの田舎の紡績工場で働くノーマは、
夢も希望もない生活を送っています。

そんな中、
労働組合を作るために訪れたルーベンと出会います。

積極的に活動するルーベンに感化され、
ノーマは、自らも、
組合運動に関わっていくようになります。

工場側からは、
あらぬ噂を立てられたりするなど、
様々な妨害を受けます。

それでも、
自分のやるべき事を見つけたノーマは、
組合運動にさらに没頭していきます。

過去の自分は、
自分を知らずに生きてきた。

自分を小さく見積もって、
こんな生活がお似合いと思ってきた。

だけど、満たされない。

何もかもが満たされない。

過去の行動には、
責任を持たなくてならないけれど、

自分にとっての本物を見つけた時、
行動することができるのか。

過去に引きづられ、
現状に引きづられ、

だけど本当は、

過去を変えるために、
現状を変えるために、
行動しなければならない時がある。

たとえその行動が、
自分の望んだ結果をもたらさなかったとしても、
必ず次へのステップが示される。

今までだって、
そうやって次へのステップを歩んで、
ここまで来た。

そして、
今振り返る時、
全ては最初から示されていたのだと知る。

ノーマは、
行き過ぎた行動から、
工場から連れ出されようとします。

その時、
机の上に立ち、
「UNION」と書いたボードを掲げます。

周りの人達は、
最初何も反応を示しません。

ノーマは、
諦めずボードを掲げ続けます。

すると、
一人が機械を止めます。

それを見て、
また一人、また一人と、
機械を止めて、
最後にはそのフロアの全ての機械が止まります。

それを見て、
ノーマは何も言わず、
工場を出て行きます。

ボードを掲げる勇気が無かったとしても、
望まない習慣を止めることならできるはず。

一番目に止めることができなくても、
二番目に止めることができるはず。

そうすれば、
三番目に止めてくれる人がきっといるはず。

ノーマの様な人は、
一度、自分の中に火が着いたら、
走りだすしかないんだろうなと思います。

でも、
たとえそういう人間でなかったとしても、
二番目に行動することはできるはず。

ノーマ自身も二番目だった。

一人ひとりが正しいと思う行動をすること。

決して世界は、
あなたに無関係に存在しているわけではない。

ノーマは、はたして、
自分のために戦ったのか、
ルーベンのために戦ったのか、
ルーベンと一緒に戦いたかったのか。

あらゆる感情を含んでいるから、
ノーマの行動は、
共感を呼ぶんだろうなと思います。

ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。

是非読んだ感想をお問い合わせにてお送りください。


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