『LIFE!』壁の裏側に隠れて見えないもの

DVDが発売されたので
再び
映画「LIFE!」
見てしまいました。

やはり
良い映画です。

公開時の読み解きはこちら。
人生とは、夢見るように生きるもの『LIFE!』

まず
改めて思ったのが
人って
変われるんですね、ってことです。

メイクのせいもあると思いますが
映画の初めと終わりとでの
ウォルターの表情と雰囲気の
違うこと違うこと

まるで別人のようです。

ベン・スティラーって
こんなにカッコ良かったっけ〜。

でも
カメラマンのショーンが
最後のLIFE誌の表紙を
飾るのに相応しいと選んだ写真は

ウォルターが
写真を日にかざしながら見ているという
何気ない姿をとらえた写真だったんですね。

その姿は
まさにLIFE社の社訓を
忠実に実践してきた姿が象徴されていたんですね。

ショーンには
傍から見ていたからこそ

ウォルターがもっとも
LIFE社の精神を持つ人間だということが
良く分かっていたんですよね。

しかし
同僚たちは
ウォルターのそんな姿には価値を感じておらず

さらに
新しく経営に参加してきたテッドにとっては
無能にさえ見えていた。

何より
ウォルター自身が
自分自身の価値を認めていなかったんですよね。

それが
雑誌の廃刊という事態になり
己のアイデンティティが崩れ去る危機を迎えて

社訓の中で
唯一足りてなかった
壁の裏側を見る旅に出ることになったわけです。

壁の裏側で
今まで見ることができなかったもの

それは
自分自身の本当の姿だったんですね。

ウォルターは
変わったけれど
何も変わっていないんですよね。

夢に
うなされているわけでもない。

ただ
淡々と
これからも生きていくのだろうと思います。

その諦めではない潔さが
自然で心地よい映画だなって
改めて思いました。

ここまで
読んでいただき
ありがとうございます。

是非読んだ感想をお問い合わせにてお送りください。


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